ほんのちょっと前置きが長くなるので、本の紹介までぶっ飛ばしたい!という方は
誰もがみんな初心者!
デザインの仕事をし始めて早10年以上が経ちました。
まだ私が20歳の頃。デザインについての知識はほぼ無いに等しかったです。
デザインの専門学校に通ってはいたものの、デザインの「d」をほんの少しかじった程度の知識量。
「デザインできます!」というより
「PhotoshopとillustratorとDreamweaverなら少々さわれます…!(技術的な意味で)」といった方が正しい気がします。
そんな私でも一応就職先を見つける事ができました。
「デザイナー」の上司は居なかった
就職先は小さな会社で、私が担当するのはWebデザイン。
その時使用していた自社サイトを見せてもらうと……
わぁーーお!赤や緑やピンクでカラフルに彩られた賑やかなデザインだこと!!
典型的な「初心者のデザイン」だ……!
先輩にあたる方はノンデザイナーで、「あとは好きにやっちゃって!ガハハ」とワイルドなお方。
デザインができる人間は一人も居なかったので、ほぼ独学デザイナーへの道が確定した瞬間でした。
周りの人達も「デザインはよく分からんから好きにやっちゃって!」というノリだったので、結構長い間好きにやらせてもらっています。(現在進行形)
“デザインできなかった”悔しい思い出
一度だけ、とても悔しいことがありました。
それは先輩からバナー作成の指示をもらって、バナーを作ったものの「イメージと違う」と却下されたこと。
先輩からの指示がめちゃくちゃ抽象的でアバウトだったこともあり、腹が立ったのでその時はめちゃくちゃアホみたいな配色で適当に作ったバナーをUPしてやったりました。
私もデザイナーとして、そのアバウトな指示からさらにもっと深く、どういうものを作ってほしかったのかを聞き出す必要があったのだと…今は少し反省しています 笑
それまで「なんとなく」で作っていたかも
正直、学生時代に「デザインをする時の流れ」みたいなのって習ってない気がするんですよね。
「今日はこれやりまーす!はいやってみよー!」という感じで、ただただ課題だけをこなしていた日々だった記憶があります。
なのでデザイン学校卒業しているのに「デザインする」という意味がよく分かっていませんでした。
「イイ感じ」に作れば良いか!という気持ちしか無かったです。
ある日気付いた「デザインの大事さ」
デザインに興味のない人はきっと何とも思わずに見ているであろう、日常生活に溢れるデザインされたものたち。
お菓子のパッケージだったり飲食のチラシだったら「美味しそう!食べてみたい!」という気持ちにさせたり、
無意識に記憶に残ってしまうCM、泊まってみたくなるホテル……
そんな人の気持ちを揺さぶるデザインが作れたらなと、ふと思い立ち。
今さらだけどデザイン勉強しなきゃ!
デザイナーになってから本格的なデザインの勉強が始まります。
デザインは”センスがなくてもできる”
改めてデサイン校に行くわけにはいかないので、手っ取り早く本を読み漁ることに。
正直もっと早く本を読むべきだなと思いました 笑
当時、そんな都合の良いデザインの本なんて存在しないと思ってたんですよねーー。めっちゃたくさんあったわ
デザインって生まれ持ったセンスが全てだと思ってたのですが(もちろんあれば有利ですけど)
ある程度はルールに則って作れば「デザインする」ことが出来るんです。
なので、デザインなんてやったこと無いよーとか、プレゼンで見やすい資料作りたいよーという方でも
そのルールさえ知っていれば、誰でもデザインすることができるかと思います。
でも0から1は生み出せない
絵でもなんでもそうですが
ルールだったり表現の引き出しがたくさんないと良いデザインも生まれません。
インプットしてアウトプットするのが大事!
というわけで、読みまくった本の中から「ためになったな」と実感できた本をご紹介します。
Kindleでも読めるおすすめデザイン本
前置きはこのくらいにして、オススメ本を紹介していきます。
これらは今でもよく読み返したりします。
Kindleだけでなく紙の本もあるので、お好みの方を選んでね
【1】とりあえず読むべき「なるほどデザイン」
基礎を知るならこれを読んでおけば間違いないです。
ターゲットを決めて何をどんな風に伝えたいのか。デザインが完成するまでのプロセスと、様々なデザインの基礎がギュッと詰まった一冊
こんな方にオススメ
- デザイン初心者
- デザイナーじゃないけど見やすいプレゼン資料を作りたい
序盤でデザインが完成するまでのプロセスが掲載されているのですが、
ラフからレイアウト、あしらいを加えたことによる効果の説明など、見やすさだけでなくどういった印象を与えたいのかなど、
「デザインする」とはこのことか!というのが理解できるかなと思います。
他にも色・フォント・余白・文章・写真・グラフについてなど、とにかく知ればデザインのクオリティが上がるような内容ばかり。
細かい文章も少なく、1ページずつ視覚的にわかりやすくまとまっているので、1時間とか2時間くらいで読み終える事ができるんじゃないかなと思います。
イチオシです
【2】今っぽく仕上げたいなら「けっきょく、よはく。」
余白を使いこなして「抜け感」のあるスッキリとしたデザインを作るためのポイントを、NG例・OK例を使って細かくポイントごとに教えてくれる一冊
こんな方にオススメ
- 洗練された今っぽいデザインを作りたい方に
どうしても古臭くてつまらないデザインになっちゃうな…という時に読むとヒントが隠れているかも。
NG例では「こんな使い方をすると重い印象だよ!スッキリした印象は出せないよ!」という問題点を洗い出し、
OK例ではNG例をベースに、問題点を修正した部分の修正方法と目的が書かれています。
問題点を見て「わかるぅ」となり、修正点を見て「良い〜」と実感できる本です。
【3】雰囲気がガラリと変わる「あたらしい、あしらい。」
いろんなテイストに合わせた様々なあしらいのアイディアを紹介。どんな目的でそのあしらいを行ったのかもポイントで教えてくれる一冊
こんな方にオススメ
- 今っぽいデザインを作りたい方に
- デザインでオシャレな雰囲気を出したい方に
こちらも先程の「けっきょく、よはく。」と同じシリーズで、NG例・OK例を使ってわかりやすくポイントごとに問題点と修正点が載っています。
「あしらい」とは装飾やディティールのことで、フレームや帯、テキストの加工、イラストなどのこと。
テキストや画像の要素は同じなのに、あしらいが変わるだけで一気に今っぽく仕上がったり、クオリティが上がる様子を体感できるかと思います。
【4】デザインの考え方が変わる「鬼フィードバック」
元・任天堂デザイナー!前田高志さんの御本です。
デザイナーさんと前田さんによる、デザインを作る段階で行われた修正・改善のラリーをそのまま本にした一冊。どの部分がダメなのか、それを徹底的に修正していくリアルな様子を見ることができる。
こんな方にオススメ
- 結局「デザイン」がいまいち分からない方に
- デザインのクオリティを上げたいけど、どうすれば良いか分からない方に
「けっきょく、よはく。」「あたらしい、あしらい。」ではNG例の問題点、OK例の修正点が見開きの2ページで分かるようになっていました。
しかし、こちらは1つのデザインができるまでになんと10ページ以上使用!
全部で9つのデザインを徹底的にブラッシュアップしていく様子が掲載されており、読み進むうちに最高のデザインへ仕上がっていきます。
プロの目線でアドバイスされているのでとても為になる…!
読んでから、いつも心に前田さんを
以上、おすすめ本4選でした
まだ何もデザインの本を読んだことなくて、どれを読もうか迷っている…という方は「なるほどデザイン」がオススメです!
ではまた。
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